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天条院 沙姫 (てんじょういん さき)
[ トラブル24〜 ] 

彩南高校の女子生徒で主人公リトの一年先輩。初登場時は2年生で、その後3年生に進級している。

作中で天条院グループと称されている、おそらくは旧財閥系の企業グループの総帥の娘であり、当然ながら家は大金持ち。送迎用のリムジンで通学する筋金入りのお嬢様。そのような裕福な家の娘が何故、主人公が通うような平凡な高校に入学したのかは定かではないが、父親の教育方針ではないかと思われる。

性格はプライドが高く高飛車で、絵に描いたようなお嬢様気質であり、自分の人品と能力、そして美貌に絶対の自信を持っている。実際、非常に恵まれた美貌の持ち主であり黙ってさえいれば完璧に近い美女なのだが、常に他人を自分の下に見るタイプで、何でも自分が一番だと周囲に認めさせないと気が済まず、自分の才能を誇る時には「○○クイーン」と自称するのが癖(恋愛クイーン・ケンカクイーン、等)。その他の言動や行動にも奇行が目立ち、外見の華やかさとは裏腹に学内では「変わり者」として名前が通っている。

男子生徒の注目を集める転校生のララが気に入らず、自分の方が上だと示す為に何かと絡んでくるようになった。当初は女性としての魅力をアピールするため、ララの婚約者と噂されるリトを籠絡しようと彼に接近したが、これが不幸の始まりで、リトがそばに居ると必ずと言って良いほどエッチなトラブルに巻き込まれる運命を背負わされる羽目になる。しかもリトの意志とは関係ない事故であるにも関わらず、彼の故意によるものと誤解している為、リトのことは「変態」「ケダモノ」呼ばわりするまでに毛嫌いしており、結果としてリトからは、女性であるという以外の理由で苦手意識を持たれている数少ないキャラの一人となっている。

とはいえ決して根が悪い人というわけではなく、見知らぬ相手でも困っている人間は見捨てておけない慈愛の精神と正義感も持ち合わせており、リトの妹の美柑などはその心根の純粋さを見抜き、「可愛い人」と評している。ただその言動や行動があまりに浮き世離れした突飛さの為、普通の人たちの理解を超えているのである。ちなみに滅多に他人を褒めない沙姫も美柑の事は、その如才なさや料理の腕前について手放しの褒めようであった(もっともこれはリトの目の前であったので、リトへの嫌味も多少あるかもしれない)。

学内でもプライベートでも、同級生の九条凛と藤崎綾という二人の女生徒と常に行動を共にしている。この二人はそれぞれ異なった縁から沙姫に忠誠を誓って付き従っており、その関係は傍目には学友というよりも主人と従者に近い。しかしながら沙姫にとっては二人共かけがえのない親友であり、その絆は他者には窺い知れない固いものである。

通学中にリムジンが立ち往生した際に救われた事から、ララの臣下ザスティンに一目惚れし、以来彼を一途に想っている。ザスティンを前にすると普段の尊大なまでの態度は何処へやら、内気で奥手で儚げな少女に変貌してしまう。凛と綾の助けも得て、しばしばザスティンに気持ちを伝えようとアタックをしているが、その度にララやリトに関わるトラブルに巻き込まれて失敗。一向に思いが遂げられる気配はない。

家が大金持ちである沙姫は、パーティの催し、別荘への招待など、リトたちを非日常的シチュエーションへ誘うイベントトリガーとしての役割を担うことも多い。自信家ゆえの余裕か、気に入らないはずのララやリトも分け隔て無く招待するのであるから狭量ではない。身分や財力の差を見せつけられるという事もあるかもしれないが…。ただ沙姫本人が「天条院家は受けた恩を忘れない」と言うように、厚意を受けたら報いようとする礼節も持っている。

登場する女性キャラたちの中にあっては珍しく、リトに好意的感情をほとんど抱かない沙姫。だが「ホーッホッホッホ!」という笑いが高らかに響く時、常に彼女は、リトやララを中心にしたToLOVEるな日常に自ら飛び込んできているのだ。

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