主人公・結城リトが通う彩南高校の校長。
本名不明、年齢不明、校長先生であるという事以外は一切の素性が謎の人物。

小太りで、やや寂しい頭髪を両サイドで角のように固めたヘアスタイルが特徴。花柄等の派手なスーツに蝶ネクタイというスタイルが基本で、作中では常に丸縁の黒メガネを装用しており素顔を見せる事がない。

教育者にあるまじき性癖の持ち主で、職場である校長室にエロ本を持ち込んで読みふけるなどは序の口、隙あらば女生徒のスカートの下を覗こうとしたり、好みの異性であれば相手が女生徒であろうと見境無く追いかけ回して抱きつこうとする、キスを迫る、臨海学校で女生徒の浴場を覗くなどの淫行を繰り返す、歩くセクシャル・ハラスメントと呼ぶべき存在。およそ教職にあるべき倫理感が欠如しているとしか思えないのだが、警察沙汰にすらなりそうな不埒な行動の数々にも関わらず、不思議な事に大きな問題とはならず校長の地位に留まり続けている。ちなみに当人としては、全ては生徒を見守る愛情ゆえの行動であるらしい。

追いかけ回すのは自校の女子生徒に留まらず、小学生くらいの小さな女の子から熟女まで、ストライクゾーンは幅広い。美少女からの頼まれ事にはまずNOとは言わず、ララの突然の入学希望も「可愛いからOK！」の一言で承諾してしまった。メインキャラクターの中では、金色の闇、ルン・エルシ・ジュエリアの2名が特に好みらしく、出逢う度に口説こうとする様子が描かれている。アイドルのおっかけも趣味で、歌手として芸能界にデビューしたルンのライブではステージに乱入しようとする事もしばしば。たとえゲリラライブでも何処からか情報を嗅ぎつけて現れる神出鬼没ぶりを見せている。

特筆すべきはその心身のタフさである。好みの娘に言い寄っては毎度拒絶され袋叩きにされるパターンなのだが、全く懲りる事なくアタックを繰り返している。肉体の頑強さは恐るべきもので、宇宙屈指の殺し屋金色の闇にちょっかいを出しては度々半死半生のダメージを負わされているが、全身を包帯でグルグル巻きにしながらもゾンビのごとく復活する。ToLOVEるの登場人物中で、おそらく最も不死に近い男と言えよう。美少女を前に興奮が高まると一瞬で服を脱ぎ捨てて裸になる特技を持っており、時にはそのまま相手に飛びかかる、いわゆるルパンダイブに近い技を披露することもある。

このような犯罪的好色さの人物が校長を勤めてはいるものの、女生徒を盗撮しようとして停学になる生徒が出るなど(トラブル13「水中に渦巻く欲望」）、彩南高校の校規はわりと普通である。盗撮事件に関しては校長に黙って美味しい思いをしていた事が不興を買った、という事も考えられるが定かではない。案外、カメラを隠しての盗撮という行為が、文字通りに体当たりで色欲の発散に努める校長の流儀に反していたのかもしれない。校長はあくまで己の肉体と五感を武器に、今日もエロ道を探求し続けている。