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古手川 唯(こてがわ ゆい)
[ トラブル49〜 ] 

彩南高校の女子生徒。2年生への進級時に主人公リトと同じクラスとなり、物語に登場する。

たいへん風紀にうるさい性格で、周囲の人間のわずかな生活態度の乱れも気になって規諫しなければ気が済まない堅物である。クラス委員に立候補するも春菜を推す票に押されて落選。しかし風紀委員に就き、クラスの風紀を守るべく自らが規範となることを第一の信条とする。その気負いからか他人の前では常に厳しい表情を崩さず、周囲と打ち解けて語り合ったり心を開いて笑うことが滅多にない。そのためララに劣らぬほどのスタイルを持つ美貌にもかかわらず、クラスメート達からはやや距離を感じる存在となっている。

特に男女の仲については交際それ自体を反規範的行為と考えているフシがあり、学生が人目を憚らずにイチャついていたりHなおふざけをしていると「破廉恥な行為」として糾弾する。学内で何かとウワサのお騒がせコンビであるリトとララを、彩南高の秩序と風紀を乱す問題児として当初からマークしていて、事ある毎に口を差し挟んでいくのだが、そのたびにエッチなトラブルに巻き込まれて被害に遭うため、いつしか「ハレンチな!」と叫ぶのが口癖となってしまった。
そのような経緯から、自分に対しても何かと「ハレンチな」所業に及ぶリトをハレンチの首魁として過剰に意識し目の仇にするが、時にはクラスで孤立しかけた際に気遣ってもらったり、街中で不良に絡まれた時に助けてもらったりと、リトの優しさや勇気ある一面に触れるにつれて、次第に好意を抱くようになってゆく。

物語が進んでいくと、何かとリトを意識し、リトと会うときには身だしなみに異様に気を使い、ついにはリトと夫婦となって円満な家庭を築く妄想に至るなど、完全にリトに恋をしているのだが、しかし唯自身はその自分の気持ちが恋愛感情だとは、頑なに認めることができない。その葛藤と苛立ちが心ならずもリトに対する邪険な態度となって出るため、リトの方は若干困惑する場面がしばしば有り、唯に対する苦手意識を完全には払拭できない要因となっている。

家族は両親と大学生の兄が一人。持ち家に同居しているが、両親は唯とは逆にあまり細かい事には拘らないのほほんとした性格であり、兄の遊は恵まれたルックスで女性にモテる遊び人。どちらも唯から見ると規範意識に欠けるだらしないタイプであり、家庭でも唯の苛立ちはなかなか収まることがない。ただ家族仲が悪いわけではないようだ。

可愛い小動物を好む少女らしい一面もあり、特に猫が大好き。猫を相手にする時だけは、人にはなかなか見せない柔和な笑顔を浮かべる。しかしそういう姿を他人にはあまり知られたくないらしい。一方、大の苦手は泳ぎで、浮き輪がないと水に入るのも躊躇するほど。

学校での休み時間には風紀委員の仕事のかたわら読書をして過ごしている事が多いが、同じような孤独な読書好き故かヤミにシンパシーを感じるところがあるようで、珍しくも唯のほうから語りかけることがある。ヤミの方も話し相手としては唯に多少気を許しているようで、スピンオフ作品「ToLOVEるダークネス」では自分の気持ちの迷いについて唯に率直に語りかける場面も見られる。また幼女の姿で人型化したセリーヌのことを可愛がっていて、唯の妄想の中ではリトと自分の子供として登場することもある。

当初と比べればだいぶリトたちの仲間の輪にも馴染んできた感じではあるが、恋愛をハレンチな行為として忌避する意識から、リトに対する気持ちを自分で認められない唯。その山を乗り越える日ははたして…?

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