ToLOVEるの結城美柑

ギャラリーへの描き下ろしは久しぶりですが、ちょっと描きたいネタがあったので描いてみました。

漫画の方で最近やってた、RPGの世界へ入り込む話の終盤の1シーンです。
プログラムのバグの為、消えゆくコスチューム。慌てて身体を隠そうとする女の子たち…。ここで、

『 マイ・ガーッ!なんで美柑を正面から描いてくれんのですかーッ 』

と悶えたお兄ちゃん達も多いことでしょう。本当は春菜やヤミとか背景も描き加えたかったのですが、次のイベント用の原稿の作業も始めなくていけないのでこの程度ですみません。ローブの色とかは本編がモノクロで設定が分からないのでテキトーです。原作中の美柑は華奢ながら、脱ぐと腰つきとかは結構大人びたくびれがあったりしてセクシーな感じなんですが、 私はそのあたりは若干年齢を意識した体形に描いています。ロリキャラの場合、私は意識してそうしないとすぐ大人の女性の体形になってしまうんです; 少女を描くのは好きですけど、実際に絵にする作業は実は苦労してます。肩幅が広過ぎたり尻が大き過ぎたり腕や脚が太過ぎたりと、ともすれば大人っぽくなり過ぎる絵を少女らしい体形や頭身バランスに修正する作業の繰り返しで作品を作っています。

この機会に4月のCOMIC1☆2で突発的に美柑本を出す気になった理由について書いてみますと、キッカケはたまたま見かけたToLOVEるファンの方のブログの過去ログのページでした。昨年の12月の初め頃、冬コミ原稿で修羅場ってた頃だったでしょうか。いったいどういう事情でそのブログのページを開いたのか、どこのどなたのブログだったのかは忘れてしまいましたが、そのブログで私の目に入ってきたのは、単行本でいうと8巻に収録されている第67話「怪奇の森の住人」の回の扉絵だったのです。そこに描かれていた、悪戯っぽい表情を浮かべる水着姿の少女に、私は一発で惹きこまれてしまいました。

『 ジーザス!なんてキュートなコなんだーッ 』

てなもんです。私は特にラブコメが好きなわけではなく、そもそも漫画やアニメをあまりチェックしていないので、それまではToLOVEるも「タイトルくらいは知っている」という作品に過ぎませんでした。それが一気にコミックスの既刊全部を買い集め、コミックス未収録の話は可能な限りバックナンバーで読破、というくらいハマってしまったのだから分からないものです。
いや、美柑の魅力を抜きにしてもこの作品は良いですね。気楽に読めてニヤニヤできて(笑)。ただ、コミックスで読んでみると意外にも美柑の出番が少ない。少な過ぎる。特に美柑と兄である主人公のリトが仲良し兄妹でいるところをもっと見てみたい。そんな気分が高じたのがCOMIC1で出した「Only When You Smile」を描いた動機です。執筆中はまだコミックスに収録されていなかった、第73話の「不機嫌?ご機嫌?」の回をバックナンバーで読めたのは幸いでした。あの回を読まなかったら、同人誌の方のストーリーの着想は無かったでしょうから。

「Only When You Smile」は今までの私の作品のカラーとかなり違うので、正直あまり反応は良くないだろうと心配していたのですが、委託の方はお蔭様で好調ですし感想で好評もいただいていますので、夏コミに受かったら続編を出そうかとも考えています。まだまだ描き足りないこと有りますし、美柑をもっと可愛く描けるようになりたいですし。

仮に続編を作るとして、私の描く話の中の二人の関係は、恋愛関係ではなく兄妹愛のヒートアップという感じにとどまると思います。私の本の中で美柑がリトに迫るのは恋だからではなく、 絆をハッキリ感じられる形で兄に甘えて安心したいということで、リトも今はそれに応える以外に寂しい美柑を慰めてあげる術が見つからないのだと思ってもらえれば良いのではないかと。美柑本人が言ってるように スキンシップです。原作で「私と寝る?」と言ってるのがちょっと過激になったような感じ(笑)。美柑もいずれ自分自身が恋に悩む年頃になり、心地良い兄の懐から巣立っていくのだろう、 そんな未来を感じてもらえる話が描ければと思っています。
寂しい美柑絡みということでヤミを出したい気もするんですけど、ここで宇宙人とか超科学とかが出てくるとワケ分からない話になってしまいそうなので、ララが現れる前の、ごく普通の日常を過ごしていた頃のリトと美柑の話として描くつもりです。

でも続き物で同人誌描くのは当面これで最後にしとかないとなぁ。学怪のさつき本もオリジナルの落蕾シリーズも完結してないし、未完本のシリーズを3つも抱えてしまう。…とか、なんかちょっと上手いこと言ったかも、私。

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